婚約指輪に無色のダイヤモンドを選ぶ理由

婚約指輪のダイヤモンドと言うと、できるだけ無色のDカラーに近いカラーが好まれる傾向にありますが、その理由について皆さん考えてみたことありますか?

私は幼い頃から婚約指輪といえば、一粒の大きな白い無色のダイヤモンドのついた指輪というイメージがありました。どこのブランドの広告を見てもデザインは違えど、婚約指輪をはめたモデルさんが幸せそうにしていたり、指輪のイメージはほとんど同じで、だから婚約指輪とはこういうものだ!となんの迷いもなく、いつか私も婚約指輪をもらう日が来たらこんなのが欲しいな…と思うようになりました。

そして婚約指輪をショップに見に行くと、「こちらのダイヤモンドはDカラーで最高級のお色です」などと言われて、お値段も他のカラーと比べて最高級なお値段設定で… でも、そうだよね、いかに無色かってことに価値があるんだよね…って、思っていました。

でもでも、ここでちょっと立ち止まってみてください!今まで、見てきたこと、聞いてきたことをちょっと忘れて、なぜ無色のDカラーが最高級で、他のカラーよりもお値段が高くて、なんの視点から最高級なの?って一度考えてみませんか?

ダイヤモンドにはファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれる鮮やかなカラー(イエロー、ピンク、ブルーなど)のダイヤモンドもあります。それらは無色のダイヤモンドに比べて発掘される量が極端に少なく、発色の良いものなら小さなサイズでもびっくりするようなお値段になります。

Photo: www.diamonds27.com

ファンシーカラーダイヤモンドの美しさを見ればわかるように、カラーはダイヤモンドの美しさを妨げる要素ではありません。だからDカラーが他のカラーのダイヤモンドよりも輝きが優れているわけでもなく、透明度が高いわけでもなく、特別に美しいわけでもありません。カラーの違いだけですから、それは人の好みによって美しいと感じる色は人それぞれです。

ではなぜ婚約指輪を選ぶ際、Dカラーが最高級だと言われるのでしょうか?高級と言えばファンシーカラーダイヤモンドの方が高価なものが多いのに、なぜ無色のダイヤモンドばかりが婚約指輪のダイヤモンドとして人気なのか不思議だと思いませんか?

その理由を自分なりに考えてみました。そして結果は↓

花嫁のピュアでホワイトなイメージ無色のダイヤモンドのイメージブライダル業界が作り上げたイメージ

なんじゃないかと思うんです、私

そして、それを小さい頃から見ている私たちは何の疑問もなく

婚約指輪=無色のダイヤモンド

と思い込んでいる…

そしてDカラーは無色のダイヤモンドの中で一番希少なので、

希少価値高価高級品

となりショップ店員の方から「最高級」と呼ばれるようになる。

という流れなのではないかと…

そして、ショップに足を運べば、取り扱いがあるカラーは無色のダイヤモンドD〜Jまで(高級ブランドならD〜Hまで)が主流です。ショップにK以下のカラーの取り扱いがなければ必然的に買う方の私たちにチョイスがなくなりますよね…

実際に私が婚約指輪を探していた時、ダイヤモンドの白さ(カラー)よりも大きさ(カラット)重視で予算内に収めたかったので出来るだけカラーグレードの低いダイヤモンドを探していました。

でもこれが全然見つけられないのですよ…

一度、御徒町にKカラーのダイヤモンドを探しに行ったことがありますが、K以下のダイヤモンドを扱っているところは限られていましたし、在庫も片手で数えるほどしかありませんでした。クラリティやカットも満足できるレベルのものではありませんでした。

その時、店舗を回ってKカラー以下のダイヤモンドを探すのは無理があるなと…

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ちなみに私の婚約指輪はKカラーです。この婚約指輪をいただいてから1年半が経ちました。Kカラーのダイヤモンドは微かにですが黄色味があります。色でいうとDがホワイトなら、Kはオフホワイトぐらいの感じです。Kの持つその微かなカラーのニュアンスは、私自身とても愛着を持っているところでもあります。なぜなら、それは天然石ならではの結果だからです。逆にCZ(キュービックジルコニア)などは無色透明なので微かに色があるものはありません。実際にDとKを隣同士で並べて見ることも日常生活ではないので、Kを見ても普通にホワイトに見えます。

私の婚約指輪の写真↓

結局、私たちがK以下のダイヤモンドを探して辿り着いたのはJames Allenというネットショップでした。(その時のお話は他の記事で沢山書いているので是非そちらを参考にしていただければと思います)

婚約指輪探しの旅 (オンラインショップ: James Allen)
婚約指輪のダイヤモンド決定 (James Allen)
婚約指輪のデザイン決定 (James Allen)
私の婚約指輪 (James Allen)

James Allen(JA)にはKカラーだけでも何百個という数の在庫があって、JAを見つけてからは毎日のようにダイヤモンドを観察していました。例えばこんな感じ↓

私がJAでダイヤモンドを探していた時はKまでしか取り扱いがなかったのですが、今ではL、Mまでお取り扱いが増えました!

LやMには淡い色味(例えばイエローや、ブラウン(シャンパン)、グレーなど)が出てきます。それぞれのカラー系統に映えるメタルもあって、例えばイエロー系にはイエローゴールド、シャンパン系にはピンクゴールド、グレー系にはプラチナなど、カラーに合ったメタルを選ぶことでダイヤモンドの持つカラーの美しさとメタルの色が調和します。もし、ダイヤモンドのカラーをなるべく無色に見せたい場合にも同じ系統色のメタルを使うことでダイヤモンドの色味がメタルの色にブレンドされて目立たなくなるという効果もあります。

例えばこんな感じ↓

Photo: www.lumeradiamonds.com

上記の写真のダイヤモンドは少し黄色味がありますよね。プラチナにセッティングされいる方が黄色が強く見えませんか?イエローゴールドにセッティングされている方が石の持つ色がメタルにブレンドされていてバランスが良いように思います。

世の中にはとっても美しいシャンパンカラーやライトイエローなどのダイヤモンドが沢山存在します。そしてそれらは無色のダイヤモンドと比べて価格が安いです。

私は毎日自分のKカラーのダイヤモンドを見ていますが、我ながら美しいなぁとよくボケーっと眺めてしまっている時があります。ここで私が皆さんにお伝えしたいのは、たとえカラーグレードがKであれ、Dであれ、なんであれ、美しいことに変わりはないということです。ですから、お値段が何倍、時には何十倍も変わってしまうカラーグレードの高いダイヤモンドにこだわる必要ってあるのかな?って素朴な疑問が頭に過ったんです。

もちろん私たちがいる世の中では無色のダイヤモンドに価値を置いていますから、その考え方を変えよう!と言っているわけではないんです。でも、例えばメタルの色を工夫してみたり、色味のあるダイヤモンドも無色の様に見せることは可能です。カットのグレードをH&Aにすればさらに光の反射でダイヤモンドは無色に見えます。

だからもし、予算で頭を悩ませているカップルがいたら、是非カラーグレードについてもう一度考えてみて頂きたいなと。固定概念に囚われずにいろんなチョイスがあることを思い出して貰えたら嬉しいなと思います♡

Engagement rings

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